白金製剤（プラチナ製剤）とは

白金製剤（プラチナ製剤）

アルキル化剤などと同様に、DNA鎖に白金が結合しDNAの複製を阻害するほかアポトーシス（癌細胞の自滅）へと導く。濃度および時間両方に依存的であり細胞周期には非特異的な薬剤である。<最近では、第三世代の白金製剤としてオキサリプラチンが注目されており、大腸癌などの治療に多用されている。

【種類】：シスプラチン系､カルボプラチン系、その他（オキサリプラチンなど）

【白金製剤】：シスプラチン系

【薬剤】：シスプラチン(ランダ)、ネダプラチン(アクプラ､ブリプラチン)

【対象】：肺癌、頭頚部癌､食道癌､卵巣癌、子宮頚部癌

【副作用】：骨髄抑制、腎機能障害、強い嘔気

【白金製剤】：カルボプラチン系

【薬剤】：カルポプラチン(パラプラチン)

【対象】:非小紬飽肺癌、頭頚部癌、膀胱癌

【副作用】：骨髄抑制､ＡＵＣ（Area Under the Curve）による投与法で腎機能障害等の非血液毒性は軽減。

【白金製剤】:オキサリプラチン

【薬剤】：オキサリプラチン(エルプラット)

【対象】：大腸癌(進行再発)

【副作用】：骨髄抑制、吐気､末梢神経障害

白金製剤主要薬剤

オキサリプラチン（エルプラット）

カルボプラチン（カルボプラチン、カルボメルク、パラプラチン）

シスプラチン（アイエーコール、コナブリ、シスプラチンほか）

ネダプラチン（アクプラ）