植物アルカロイドとは (強い毒性のある植物成分を応用した抗がん剤) トポイソメラーゼ阻害剤や微小管作用剤
■トポイソメラーゼ阻害剤とは
トポイソメラーゼ阻害剤は、トポイソメラーゼのはたらきを阻害し、薬剤が切断部位に入り込み再結合を阻止するため、DNAが切断されたままの状態となり、がん細胞が死滅する。 トポイソメラーゼ阻害作用(トポIはDNA鎖の一本切断、トポUはDNA鎖の二本切断を行う。)
※トポイソメラーゼとは トポイソメラーゼは、細胞分裂の過程でDNAの切断と再結合を助け、二重らせん構造をときほぐすはたらきを持つち、ねじれを元に戻して再結合させる。DNAが作られるS期に、ねじれ過ぎたDNA鎖を切る。1本のみ切るのがトポイソメラーゼI、2本切るのがトポイソメラーゼU。
種類:トポイソメラーゼI阻害剤
トポイソメラーゼU阻害剤
トポ阻害剤:トポI阻害剤
【薬剤】:塩酸イリノテカン(トポテシン、カンプト)
【対象】:肺癌、子宮頚癌、卵巣癌、胃癌、大腸癌、乳癌、非ホジキンリンパ腫
【副作用】:下痢、骨髄抑制、脱毛
トポ阻害剤;トポU阻害剤
【薬剤】:ADM(アドリアシン)、DNR(ダウノマイシン)、IDR(イダマイシン) 、AMR(アムルピシン)、VP−16(ベプシド)
【対象】:乳癌、肺癌、急性白血病など
【副作用】:骨髄抑制、嘔気、口内炎、脱毛、心筋障害