カペシタビン:ゼローダ(中外製薬)

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カペシタビン:ゼローダ(中外製薬)

カペシタビン(代謝拮抗剤)


【商品名】ゼローダ(中外製薬)


日本で開発された抗癌剤で、代謝拮抗剤フルオロウラシルのプロドラッグ。ゼローダは投与後は消化管から吸収され、主に肝臓と腫瘍組織に入りドキシフルリジンに変わる。さらに腫瘍組織でフルオロウラシル(5-FU)に変化します。 これにより、腫瘍組織でのフルオロウラシルの濃度が高まり、高い治療効果を期待できるとされている。 ゼローダそのものには抗効果はなく、体内で5-FUに変換されて初めて抗薬として作用する。


【対象】

手術不能または再発した乳癌。海外では大腸癌や膵臓癌にも用いられることもある。


【副作用】

下痢・悪心・嘔吐・口や唇のただれ・手足のしびれ、痛み

手足の皮膚の赤み、発疹、乾燥・皮膚の炎症・感染するリスクの増加を伴う白血球の減少・出血するリスクの増加を伴う血小板の減少・疲労のリスクの増加を伴う赤血球の減少。嘔気・嘔吐、下痢はみられるものの、消化管毒性は軽減され、フルオロウラシル 系にときに見られるような激しい下痢は稀。手のひらや足裏の発赤や痛み、骨髄抑制。まれに心筋梗塞、不整脈、肝臓障害などが現れることもある。


【使用法・注意事項】

経口薬。

体表面の大きさに応じて成分量900mg〜1500mg(3錠〜5錠)を朝食後と夕食後の2回服用。 21日間連続して服用し、7日間休薬するのを1コースとして、これを医師の指示にしたがって繰り返す。 肝臓や腎臓、心臓など障害、胃腸に潰瘍や出血のある場合は、事前に医師に相談。

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