テガフール・ウラシル(ユーエフティ)

化学療法専門サイト

プロフィール

aki

名前:AKI

職業:看護師

化学療法に関する基礎知識を当サイトでは紹介します。

Sponsored Link
Sponsored Link

テガフール・ウラシル(ユーエフティ)

【商品名】ユーエフティ(大鵬薬品工業)

テガフールとウラシルを1:4の割合で配合した抗癌剤。

テガフールはフルオロウラシル(5-FU)のプロドラッグ。


主成分のテガフールが、肝臓の酵素によって体内でゆっくりと有効成分のフルオロウラシルに変化する。

直接フルオロウラシルを投与するよりも、長時間、作用が持続する。またフルオロウラシルが体内で分解されるの防ぐウラシルが配合されているため、より効果が期待できる。胃癌や大腸癌など消化器癌に高い効果を示す。

大腸癌(結腸・直腸癌)に対しては、ロイコボリンとの併用療法が承認されている。

経口抗悪性腫瘍剤であり、副作用の面では優れている。


【対象】

頭頸部癌、胃癌、結腸・直腸癌、肝臓癌、胆のう・胆管癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、膀胱癌、前立腺癌、子宮頸癌 、結腸癌、直腸癌


【副作用】

胃腸の粘膜や血液を造る骨髄細胞など成長の早い正常細胞へダメージを与える。 食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、口内炎、味覚異常、発疹、かゆみ、色素沈着、脱毛


【使用法・注意事項】

TS-1と併用すると、重篤な骨髄抑制や消化器障害を起こす恐れがある。併用禁止

Sponsored Link