ゲムシタビン:ジェムザール

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aki

名前:AKI

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ゲムシタビン:ジェムザール

ゲムシタビン(代謝拮抗剤)

【商品名】:ジェムザール(日本イーライリリー)


高い抗癌作用を持ちながら、副作用は軽く、現在、注目を集めている抗癌剤の一つ。非小細胞肺癌では、プラチナ製剤(シスプラチンなど)との併用が標準治療の1つとなっているほか、単独で用いられることもある。また、膵臓癌では、腫瘍縮小効果はそれほど高くないがが、痛みなどの症状緩和効果は、フルオロウラシルに比べ格段に向上している。


【対象】

健康保険が適用されているのは、非小細胞肺癌と膵臓癌。 手術のできない進行癌や、手術後の再発などに使われるが、 とくに進行した膵臓癌ではジェムザールが第一選択薬となっている。非小細胞肺癌、膵臓癌、胆道癌、膀胱癌、転移性乳癌


【副作用】

骨髄抑制、嘔気、嘔吐、口内炎などが主。 その他、発疹などの過敏症、頻脈、発熱、頭痛、めまい、脱毛 間質性肺炎、アナフィラキシー症状、心筋梗塞、うっ血性心不全、肺水腫、腎不全など


【使用法・注意事項】

腎臓や肝臓、心臓に障害がある場合、症状が悪化するとの報告もある。また胸部、腹部の放射線照射との併用により、食道炎や肺炎などを併発することもある。点滴による治療。1コース、1週間に1回、病院で1000mgを30分かけて点滴するのを3週間連続し、4週目は休薬。状態を見ながら繰り返す。

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