■微小管作用剤とは
微小管の主構成物質チュブリンに結合し細胞分裂のM期を停止させアポトーシス(自滅)を起こす。 細胞分裂が行われる際、細胞の中ではDNAが複製され、複製されたDNAは、微小管によって引き寄せられ、分裂後のそれぞれの細胞に分けらる。この微小管のはたらきを阻害するのが微小管阻害剤。
※微小管とは
細胞周期の分裂期M期に現れる、チュブリンという情報を伝達する物質の集合体 であり、重合・脱重合を繰り返し、分裂する。
【種類】:ビンカアルカロイド系、タキサン系
微小管作用薬:ビンカアルカロイド系
【薬剤】:ビノレルビン(ナベルビン)
【対象】:非小細胞肺癌、乳癌
【副作用】:骨髄抑制、血管痛
微小管作用薬:タキサン系
【薬剤】:パクリタキセル(タキソール)、ドセタキセル(タキソテール)
【対象】:肺癌、胃癌、卵巣癌、膀胱癌、頭頚部癌
【副作用】:骨髄抑制、脱毛、皮膚障害
植物アルカロイド(トポイソメラーゼ阻害剤・微小管作用薬)代表薬剤
イリノテカン(カンプト、トポテシン)
エトポシド(ベプシド、ラステッド)
ソブゾキサン(ペラゾリン)
ドセタキセル(タキソテール)
ノギテカン(ハイカムチン)
パクリタキセル(タキソール)
ビノレルビン(ナベルビン)
ビンクリスチン(オンコビン)
ビンデシン(フィルデシン)
ビンブラスチン(エクザール)