フルオロウラシル(代謝拮抗剤)
商品名:5-FU(協和発酵工業)
カルゾナール(東菱薬品工業)
ベントン(旭化成ファーマ)
ルナコール(沢井製薬)
ルナポン(沢井製薬)
現在も多くの癌に効果があり、現在でも消化器癌を中心に広く用いられている。
対象
胃癌、大腸癌、乳癌、子宮癌。注射剤は、肝臓癌や膵臓癌、卵巣癌、頭頚部癌、 肺癌。
大腸癌の化学療法では、フルオロウラシルが中心的な役割を果たしており、 再発・転移例、手術が不可能な症例に対して、フルオロウラシルを含んだ多剤併 用療法が、標準的な療法として行われている。
【多剤併用療法】
フルオロウラシル静脈内注射+レボホリナート
FOLFOX(フルオロウラシル持続注入+レボホリナート+オキサリプラチン)
FOLFIRI(フルオロウラシル持続注入+レボホリナート+イリノテカン)
IFL(フルオロウラシル静脈内注射+レボホリナート+イリノテカン)
【副作用】
脱水症状、腸炎、骨髄機能抑制、ショック、アナフィラキシー様症状、白質脳症 、 うっ血性心不全、心筋梗塞、安静狭心症、急性腎不全、間質性肺炎、肝機能障害 、黄疸、消化管潰瘍、 重症な口内炎、急性膵炎、意識障害を伴う高アンモニア血症、肝・胆道障害)、 手足症候群、嗅覚障害
【使用上の注意点】
TS-1との併用で重い血液障害や下痢などの消化器障害が増強する。