ネララビン(代謝拮抗剤)
アラノンジー(グラクソ・スミスクライン)
白血病細胞やリンパ腫細胞のDNA合成を阻害することで抗癌作用を発揮する。 アラノンジーは、これまで標準的治療が確立されていなかった再発・難治性のT 細胞急性リンパ性白血病(T‐ALL)、 T細胞リンパ芽球性リンパ腫(T‐LBL)の治療薬として、初めて単剤での有 効性が認められた抗癌剤。 体内で酵素によってara-Gという物質に変換され、この物質がT細胞に選択的に働 き、その結果がん細胞内では細胞死が起こり効果を発揮する。 アラノンジーは血液脳関門を通過する特徴を持っており、中枢神経系の白血病に も効果を発揮する。
【対象】
再発・難治性のT細胞性急性リンパ芽球性白血病(T-ALL)、T細胞性リンパ芽球性リ ンパ腫(T-LBL)
【副作用】
傾眠、末梢性ニューロパシー、感覚減退、骨髄抑制 錯感覚、てんかんなどの神経障害
【注意点】
有害副作用として傾眠などの神経毒性が見られており、投与後に強烈な眠気が現 れることがあり、 自動車の運転や機械を操作する際には十分な注意が必要。